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弱年に100万円を保有していた人が、駈年にどれだけの資産を保有することになったかを試 算してみると、単なる消費者物価並みのインフレヘッジのための運用であれば510万円、株式 での運用(日経平均株価指数並みの運用益)でも3360万円にとどまるのに対し、不動産に投 資をしていれば5610万円になっている。結果的に見ても、当時、不動産がいかに有利な資産 形成手段であったかがわかる。不動産の将来性に目をつけて借り入れをしてでも投資した人々は、 相応の資産を持つことに成功した時代であったのである。 このように高度経済成長期の最中にあって、「不動産の資産としての有利性」が徐々に国民に 根付き、未来への明るい展望を持って誰もが土地を早めに手当てしようとしたことが、地価を底 上げした一つの要因となったのである。 地価を底上げしたもの211人口の増加と大都市圏への集中 が挙げられる。